内部告発サイトのウィークリックス紙の創立者オーストリア人ジュリアン・アサンジュ氏はスェーデンでの裁判送検を拒否して英国ロンドンのエクアドル大使館に5年前から避難していた。スェーデンの二人の女性からの2010年ごろの婦女暴行を告訴されていたが、十分な証拠がないことで今回19日にスェーデンの裁判所はアサンジュ氏に無罪の判決を決めたと記者会見で話した。米国のトロンプ大統領は4月にアサンジュ氏を逮捕して裁くことは先決問題であると宣言していた。これでヨーロッパの指名手配は2010年に消失しているためにアサンジュ氏は完全に自由になっていつでも在英エクアドル大使館を後にすることができるが、英国は米国に送還約束を決めていることからアサンジュ氏が大使館を出れば即刻逮捕するとしている。(パリ=飛田正夫 2017/05/19;20:03)
もう一人の女性からの訴えは2015年に無罪放免がきまっていた。アサンジュ氏は暴行ではなくて両者の合意に基づくものだと無罪を主張してきた。この訴えも米国の軍事・行政機密情報を公開したアサンジュ氏を米国に送検し裁こうとしているためであったとアサンジュ氏は見ている。