この事件はサルコジの弁護士チェリー・ヘルゾグ(Thierry Herzog)が携帯電話をニースで購入してビイスムス(Bismuth)という偽名でサルコジに使わせていたが、これが警察が別件で合法的に傍聴していた網に引っかかった。そこでの会話の中で、サルコジに親しい裁判官ジルベール・アジベール(Gilbert Azibert)及び、ヘルゾグ弁護士やサルコジ元大統領がベッタンクール事件のことで話していた。内容はアジベールが定年まじかであってモナコの高等審議員に天下りしたがっていた。これを知ったヘルゾグがサルコジに伝え彼を一押しして推薦する代わりに、現在裁判所で審議されているサルコジを巡るベッタンクール裁判の運営予定情報を提供してもらおうという会話であった。そこにはアジベール裁判官の友人で破棄院担当のパトリック・サソース裁判官にも情報提供で協力してもらうことなどが話されていた。これが傍受されていたのである。
【参考記事】
http://www.mediapart.fr/journal/france/270914/affaire-bismuth-les-juges-ont-demande-les-fadettes-du-batonnier
http://www.leparisien.fr/politique/ecoutes-de-sarkozy-les-juges-ont-demande-les-fadettes-du-batonnier-de-paris-28-09-2014-4170925.php