フランスの大富豪ベッタンクール裁判がボルドーで再開される前夜の25日、10人の容疑者の一人であるベッタンクール婦人の看護士が自殺をはかった。看護士の自殺前に書き残した遺書が発見された。看護士はアラン・チュラン(64歳)氏で、もっかパリ市内の病院に入院中で生死が危ぶまれている。同氏はベッタンクール婦人に生命保険1000万ユーロ(約15億円)をかけていた。ヌーヴェル・オブセルヴァトゥアール(Nouvel Observateur )誌などが報道している。
ベッタンクールさんの管財人パトリック・ド・マイストル氏は、エリック・ヴォルス元仏財務相の妻に職を与えたことで、この管財人に対し返礼にフランスの勲章レジョンド・ヌールを贈っている。ベッタンクールさんからは800万ユーロ(約12億円)の贈与をうけている。エリック・ヴォルス元仏財務相自身は5000万ユーロ(約75億円)を同管財人から受け取ったが金はスイスの銀行にある。サルコジ前大統領も裁かれる10人に入っている。今回の裁判はベッタンクールさんが高齢で精神的に弱っていたことに漬け込んで金を騙し取っていた疑惑の観点で裁判が5週間にわたって行われる。