2015年2月7日土曜日

「メディアパー」のベッタンクール検閲録音テープ ボルドー裁判所で再生公開 

政治の真実を追うネット・新聞「メディアパー」は欧州の人権裁判所にベッタンクール事件での録音テープ資料が検閲されたことに関し審査を申請していたが、このテープは2013年7月4日にベルサイユ控訴院で検閲され人目に触れない状態にされていたにも課かわず、このほどこの録音テープはボルドー裁判所の公聴会で、1月3日に再生され公開されたと「メディアパー」は書いている。そのテープの中には「サルコジには金はやったのか?」と話すベッタンクール婦人の話や、その管財人のパトリック・マイストル氏の「済んだ、済んだ」という返答などが記録されていた。
ベッタンクール婦人は世界的な化粧品会社ロレアルの大株主でフランスの大富豪だ。この録音テープはベッタンクール婦人のヌィーイの邸宅で使用人頭のパスカル・ボネフォア氏が、ベッタンクール婦人の娘の依頼で2009年から2010年に仕掛けたものであった。これが「メディアパー」や週刊誌「ル・ポワ」に流れていた。この事件を握りつぶそうとしたのが、ベッタンクール家内係争を担当していたイザベル・プレボスト-デスプレ判事に対抗するサルコジ大統領が任命したナンテール裁判所のフィリップ・クーロワ判事であったと見られている。この録音テープ資料というのは、もっかボルドー裁判所で取り調べられているベッタンクール婦人の精神的薄弱性とそれに漬け込まれた億万長者が犠牲者だったことを証明するために非常に重要な証拠でもある。このベルサイユ控訴院の判決によって、「メディアパー」は70個ほどのベッタンクール事件の記事も録音テープ同様にサイトから降ろすことが要求されていた。この録音テープが1月3日のボルドー裁判所の公聴会で再生されて公開されたのは、2014年12月30日付けで「メディアパー」の弁護士が欧州人権裁判所(CEDH)に審査を申請したすぐ後であった。