2015年2月4日水曜日
マリーヌ・ペン極右派系フロンナショナル(FN)拡大を許すサルコジの呪文「PSでもなくFNでもなく」は市民に不評
サルコジの主張する「PSでもなくFNでもなく」に関しての世論調査をした世論調査会社イプソス(Ipsos)は、UMP支持者の67%がサルコジの提案「PSでもなくFNでもなく」に批判的であって市民に不評をかっているいることがわかった。国民運動連合(UMP)党に投票すると考えているものは19%あり、社会党(PS)に投票するといっているのが14%あった。FNに投票するとしたものは14%あった。地方紙のミディ・リーブル(Midi Libre)が詳しく書いているので取り上げた。フランスの東部ブザンソンヤモンベリアーのあるドゥ県での地方選挙でサルコジオの母体国民運動連合(UMP)党が負け決選投票に社会党(PS)とマリーヌ・ペンの極右派系フロンナショナル(FN)党が残った。このことで1日の会合でサルコジはPSでもなくFNにも投票しないように指示していたが、多くの党内を二分する批判が沸き起こったために、3日の夕刻には投票は党員の自由だともっともらしい発言をした。この間に同党内部からはナタリー・コシュスコ・モリゼさんがサルコジの考えにいちはやく疑問を提出して、FNに反対する社会党(PS)に入れるべきだと声明。サルコジはこの彼女の度重なる造反に腹を立てたようだ。民主運動(モデム)のフランソワ・バイル議長も、社会党(PS)に入れるに決まっていると発言。ボルドー市長のアラン・ジュッペ元首相も、FNは共和主義者ではないのでこれに防衛網を張る必要がある。自分は社会党(PS)に投票するといっている。FNはアウシュヴィッツの収容所のガス室の存在を否定しているネガショニストだと認識されている。国民運動連合(UMP)党の創立者の一人で同UMP議長(2002-2004)であったジュッペは2日夕刻にサルコジの主張する「PSでもなくFNでもなく」という呪文を拒絶し、共和主義者でないFNを保護するサルコジを批判した。この二人は2017年の仏大統領選挙のUMPからの立候補を予定している競争相手でもあり共和国の精神を理解しないサルコ側は風刺画週刊紙チャルリー・ヘブドの人権問題があったばかりだけに人種差別主義や移民差別で有名なFNを批判しないサルコジの態度が疑問視される。