世界平和とか宣伝する場合に殆どが誤魔化しである。それは世界の平和がなかったのならば一国の日本の平和も家庭の平和も存在しないという一見疑い難い論難を仕掛けてくるからである。それを言ったのは古くは日蓮大聖人の「立正安国論」の客人の立場の法然であった。近くは創価学会の大先生である池田大作氏である。これは日蓮大聖人のいわれた宗教の正邪を決することが大事な基本だとしたことを覆して逆立ちして読んだことに起因する。まず世界平和が先だとすり替えた誤った教義で解釈したのである。その創価学会の理論の立て場となったのは、もし戦争になれば家も焼かれ人々は不幸の中に苦しむだろう。だから世界平和が先なのだと主張して、この池田の見解でつまり法然の立場から「立正安国論」を解釈し直したのである。ここに平和思想であったはずの「立正安国論」の精神は崩れ落ち、戦争を万里の外より招き寄せることになってきたわけだ。このことを知る創価学会・公明党の会員は今は少なくなっているかもしれない。
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奥琢志 「立正安国論」を読んでみようか、という気になりまし...
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東京新聞「本音のコラム」山口二郎さん。