2015年6月7日日曜日

ルクセンブルグで欧州初の外国人の議会投票権が国民投票で承認

7日ルクセンブルグでは議会選挙の投票権を外国人にも認めようとする国民投票が行われている。これまでに10年以上ルクセンブルグに住み過去に市長選挙などに投票経験がある外国人が対象になっている。これが実現すれば欧州で初の国会議員への外国人投票が許可されることになる。ルクセンブルグの有権者は244382人で今回の投票権に関係する外国人は35000人である。(パリ=飛田正夫 2015/06/07 22:55日本標準時 )

外国人の中で多い順に示すと、ポルトガル人が16.4%、フランス人7%、イタリア人3.5%、ベルギー人3.3%、ドイツ人2.3%となっている。非ヨーロッパ人が7%いてセネガル北西の火山群島のカーボベルデ共和国人、北米人、中国人が多いという。

賛成者は外国人が投票できないとなればこれは人種差別の証拠になるとする首相の意見もある。反対者には国会議員が外国人に選ばれればルクセンブルグは国でなくなるとその文化的変容を心配する保守主義者もいる。欧州はホモの結婚承認など大きな変化が起きていてこの外国人投票も必然的流れであるとみるのが正しいだろう。

国民投票ではこの他に投票年齢を16歳に下げること。および、大臣の任期は連続10年間を限度とすることが公用語のルクセンブルグ語、フランス語、ドイツ語で質問されている。