2015年7月29日水曜日

2人の青年考古学者によって56万年前の人類の先祖の歯が発見

地中海のペルピニヤン近くのトウタヴェル遺跡で56万年前というヨーロッパ最古になる時代の人間の歯を16歳のカミーユさんと20歳のヴァレンタン君の二人の青年考古学者が先週木曜日に発見した。二人は筆を使って遺跡の発掘をしていた。コレージュ・ド・フランスの古代人類学のイヴ・コッペン教授は、形状からの食生活とかもあるが、この歯にはDNAの情報がたくさんあると見られると述べている。(パリ=飛田正夫 2015/07/29 2:21日本標準時 )

パリの自然歴史博物館の古生物学研究者のエミール・ヴィアレさんは、この発見はフランス最古ということになると評価し、その位置はヨーロッパ最古のドイツノハイデルベルグ近くのマウエーで発見された61万年前の人間の下顎だが、トウタヴェル人は45万年でその間の発見ということになるといっている。この時期はよく分からない時期でもあるが多くの疑問がる。人口増加の様子だが、気候の大きな変化があって寒気から温暖に入れ替わり、同じグループの系統が継続したのか、それとも断絶したのかなど複雑な問題がある。それが続いて後の10万12万年前のヨーロッパのネアンデルタールへ続くことになる。