2015年11月14日土曜日

サルコジの最側近ゲアン元仏内相 初の有罪判決で 共和党の危機拡大

仏ゲアン元内相が有罪判決2年 執行猶予付き 罰金は7万5000ユーロ(約1125万円)で11月13日に判決がでた。今後5年間に渡り公職につけなくなった。クロード・ゲアン(Claude Guéant)元内相は、サルコジ前大統領の最重要側近の一人で警視総監やエリゼ大統領官邸総書記官を務めて権力を欲しいままにしてきた。今回の判決はゲアン氏が内務大臣であったときに警察幹部3人に調査手当てとして2002年と2004年に現金21万ユーロ(約3150万円)ほどを当時のサルコジの友人の警視総監のミッシェル・ゴーダン(Michel Gaudin)から受け取って、資金をばらまいていたことで公共資金濫用の罪でゴーダンとゲアン二人に判決が下った。ゲアン氏の初の有罪判決で今後のサルコジ陣営の共和党に大きな穴が次々と開いてゆく突破口になりそうだ。国民運動連合UMP(今の「共和党」)議員らも関係者が多く心配されている。(パリ=飛田正夫2015/11/14 3:30日本標準時 )


ベルナール・タピ事件ではタピが有利になる施設裁判を国際通貨基金総裁のクリスチャン・ラガルド氏らと共同で組織的に国家資金をタピに支払った疑惑はまだ裁判で判決がでてない。もちろんこれにもサルコジ前大統領が関係しているとみられている。ゲアン氏は2007年のサルコジ氏の大統領選挙資金準備でリビアの独裁者カダフィから援助資金を受けるための交渉に当たっていたとみられる人物。これはムサクサ文書という資金のやり取りを証明する資料が発見されて問題になっている。【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/politique/claude-gueant/affaire-gueant/trois-questions-sur-la-peine-infligee-a-claude-gueant-dans-l-affaire-des-primes-en-liquide-au-ministere-de-l-interieur_1173247.html
http://www.france24.com/fr/20151113-france-justice-claude-gueant-condamne-affaire-primes-liquide-prison-sursis
http://www.europe1.fr/politique/proces-des-primes-en-liquide-claude-gueant-condamne-a-2-ans-de-prison-avec-sursis-2619883