2016年4月3日日曜日

パリ同時テロ射殺事件のアブデルスラム 意識的に自爆テロを拒否 兄弟が証言

(パリ=飛田正夫 2016/04/03 17:36日本標準時)サラ・アブデスラム(Salah Abdeslam)の事について兄弟のモハメッド・アブデスラム(Mohamed Abdeslam)が1日にベルギーのブルージェ刑務所内で会い1時間ほど話したことによると、11月13日のパリ同時テロ射殺事件の鍵となる中心人物であることを明かした。モハメッド・アブデスラムは兄のサラについて、パリ同時テロ射殺に参加したことを後悔していることを述べている。兄のサラはパリ南郊外のモンルージュ市のショパン通りの角のゴミ集積所に捨てる前の、11月13日のテロ襲撃時には爆弾ベルトを所持していたと話した。モハメッドは、サラがもし自分が欲すればさらなる数の犠牲者を出せたが、自分はそれをしなかったのだと話したという。ブルージュ刑務所でサラと会ったのはモハメッド・アブデスラムは2度目だが、これをテレビ(BFMTV)がインタビューして報道している。


サラは意識的に自爆テロを拒否したということだ。サラ・アブデスラムは過激派のサラフィストらしくない。殺すことも死ぬことも怖がっていてパリのテロの首謀者には見えないのである。

これまではサラ・アブデスラムがベルギーで裁判を受けることを欲していたのが、一刻も早くフランスへ行くことに急変した理由はなぜなのかを聞くと、モハメッドは、サラが言うのにはとして、自分はブリュッセル飛行場と市内のメトロで起こった3月22日の自爆テロ襲撃事件とは無関係だからだと言っているという。サラはこの事件を3月18日に逮捕されていたブルージェ刑務所のテレビで知ったという。サラはモレンベークに隠れていたので、もしこれに関わっていたのなら、3月22日のテロリストたちに4カ月にわたる逃避行の間にかくまわれていたであろうとモハメッドは話している。

【参考記事】
http://www.bfmtv.com/societe/selon-son-frere-salah-abdeslam-a-volontairement-refuse-de-se-faire-sauter-963730.html

https://www.google.fr/?gfe_rd=ssl&ei=lMkAV_3gIojAaOyvhJAF#q=%E3%80%80Salah+Abdeslam%E3%80%80Mohamed+Abdeslam%E3%80%80
http://www.parismatch.com/Actu/Societe/Salah-a-refuse-de-se-faire-sauter-affirme-Mohamed-Abdeslam-939459