民間航空機搭乗員組合(UNAC)の会長フロール・アリギィ氏は、「スチュワーデスはこの仕事を断る権利を持っている」とし、「業務的なスケジュールでの跳ね返りや給料の削減なしにテヘラン行きを拒絶することができる措置を打診している」と、FRANCETVINFOのインタビューで答えている。
エアー・フランス(Air France)側では、イラン国の寛容と尊厳の観点からの配慮だとしている。しかし民間商業航空乗務員で作る組合(SNPNC)側では、この措置が女性の尊厳を傷つけるものであるとして抗議している。
このエアー・フランスの措置は業務上での摩擦を避けるためのだという。しかし公道を歩く時の義務ではないのなら、国際飛行場内で飛行機を降りる時だけ民族衣装を着けてもそれは尊厳ではなくイランへの偽善であり、返って人間の権利を縮小するもので、フランス国とエアー・フランス(Air France)の価値を損ねるものになるだろう。
【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/monde/proche-orient/nucleaire-iranien/vols-paris-teheran-les-hotesses-d-air-france-ne-veulent-pas-etre-obligees-de-porter-le-voile_1385435.html
http://www.snpnc.org/compagnie/air-france
http://www.leprogres.fr/france-monde/2016/04/02/vols-paris-teheran-les-hotesses-d-air-france-refusent-de-porter-le-voile
http://www.ladepeche.fr/article/2016/04/03/2317197-rouvrir-ligne-paris-teheran-hotesses-air-france-doivent-voiler.html