2016年4月11日月曜日

再度、パリが狙われていた テロリストが自白 ブリュッセルのテロは計画変更テロ

(パリ=飛田正夫2016/04/11 10:38日本標準時)3月22日にブリュッセルの飛行場とメトロのマエルベック(Maelbeek)テロで32人の死者をだしたテロの犯人と目される「帽子を被った不信な人物」は、飛行場での3人目の爆弾所持者だとされていて、未爆発で生き残り、服をゴミ箱に捨て帽子を転売するなどして逃走していたと見られている。このモハメッド・アブリニ(Mohamed Abrini)は8日午後 にブリュッセル首都圏アンデルレヒト(Anderlecht)のモン(Mons)の路上で逮捕された。アブリニの自白からは、テロリストたちはフランスのパリを再度のテロ襲撃をする準備していたが、2015年11月13日のパリ同時テロ襲撃事件の中心者サラ・アブデスラム(Salah Abdeslam)が3月18日にブリュッセルで逮捕されたことで、初期の計画を実行することが危険になった為に、標的を急遽フランスのパリからベルギーのブリュッセルに変更したのだと自白したとして、ベルギー連邦検事が記者会見で発表した。アブリニがテロ実行者の1人であったかどうかに関しては疑問がもたれているようで、ダエッシュ=イスラム主義国家組織(IS)の監視役としてテロ組織の実行に立ち会っていたのではないかとの見方もある。

ブリュッセルのメトロ襲撃テロの犯人とされるスエーデン生まれのシリア人であるというオサマ・クライエン(Osama Krayem)も8日に逮捕されモハメッド・アブリニと同様な自白をしている。オサマ・クライエンはメトロの駅の爆破で自爆死したカリッド・エル・バクラウイ(Khalid El Bakraoui)と爆破の数分前に一緒にいたのが3月22日の街頭カメラに写っていた。

マニュエル・バルツ首相は訪問先のアルジェリアの首都アルジェで記者会見し、「フランスに圧し掛かる脅威が増大している証拠だ」と語っている。


【参考記事】
http://www.lemonde.fr/police-justice/article/2016/03/18/des-empreintes-de-salah-abdeslam-retrouvees-dans-l-appartement-perquisitionne-mardi-a-bruxelles_4885747_1653578.html

http://www.lalibre.be/actu/belgique/arrestation-d-abrini-a-anderlecht-un-temoin-filme-l-arrestation-d-un-individu-video-5707ec9935702a22d62f58de

http://www.20minutes.fr/societe/1823127-20160410-attentats-cellule-bruxelles-voulait-nouveau-frapper-france-selon-elements-enquete
http://www.20minutes.fr/societe/1823127-20160410-attentats-cellule-bruxelles-voulait-nouveau-frapper-france-selon-elements-enquete
http://www.rtl.fr/actu/societe-faits-divers/attentats-a-paris-le-pere-de-salah-abdeslam-espere-que-son-fils-va-s-exprimer-devant-la-justice-7782761460