2016年4月11日月曜日

G7にケリー米国務長官を迎え 広島に原爆を落とし軍国主義推進の神道・宮島・厳島神社を訪問

(パリ=飛田正夫2016/04/11 12:50日本標準時)10日の国営ラジオ・フランス・アンフォは、世界の大国7カ国(G7)の外務大臣の集まりには、ジョン・ケリー米国務長官も参加したと報道した。同放送は、ケリー氏は1945年に米国爆撃機エノラ・ゲイ(Enola Gay)によって、世界で初めて原爆兵器が投下された広島を訪問したが、これは形式的なもので米国の名において長崎や広島へ謝罪に来たのではないと述べている。米国はアジアの戦争を終結するために原爆を使ったとしていて、この考えはいまも正当視していると日本特派員のフレデェリック・シャルル氏の報告を報道。そして日本は5月に予定されているG7の日本会議でオバマ米大統領を迎え、これまでどの米大統領も訪問していない広島を訪れることを希望しているとも言っている。

ジョン・ケリー米国務長官は11日には平和博物館と、原爆ドーム前にある平和公園を訪問する。これには米国と共にG7の原発大国であるフランスと英国の外務大臣が随行し、この機会に世界に対して原爆兵器削減の強いメッセージを送るという。

広島での会議の後に、宮島にある神道の厳島神社を訪問したと報道した。神道が日本軍国主義を導いた犯罪思想だと知ってか知らずか、何故にこんなところを訪問したのかわからない。おそらくは日本政府の意識的な、あるいは無意識的な無知な手引きがあったのではないか。5月のG7首脳会議では絶対にフランスのオランド大統領が広島を訪れても宮島の厳島神社などに詣でることがあってはならないだろう。他の国の大統領も同じことだが。神道と日本軍国主義の関係をよく調べよく研究してから、日本に行くことが大事である。そうでないと、他国より戦争を招き寄せる遠因を作ってしまうからだ。

【参考記事】
http://www.franceinfo.fr/actu/monde/article/visite-sans-precedent-de-john-kerry-hiroshima-l-occasion-du-g7-au-japon-781307