2016年4月12日火曜日

オバマは大統領任期終了に当たり リビア空爆は失敗と後悔 サルコジ仏前大統領やキャメロン英首相を批判

(パリ=飛田正夫2016/04/12 11:52日本標準時)昨日のフランスの新聞に、オバマがリビアの独裁者カダフィで失敗したのはリビアを破壊してしまった後の国の再建に手を入れなかったことを米国も責任があったとして後悔している記事が出た。このリビア破壊が、欧州へ流れ込む中東からの悲惨な渡し屋などを容易に生み出した難民問題の原因になったとの見方だ。オバマ大統領は、デーヴィッド・キャメロン英国首相をフランスのサルコジの要請にこたえて両国でリビア空爆の先駆を切り、北太平洋条約機構(Otan)を巻き込んだとして、しかもリビアに近いヨーロッパが、彼らの国土再建に冷ややかだったと批判している。

サルコジにあっては、マグレブ諸国やアフリカでの旧植民地の中に起こっていた、民主主義の台頭を理解できずに、サルコジの大臣達はといえば、例えば、ベンナリの取り巻き達に豪華旅行をプレゼントなどをされて遊び廻っていた。その汚名を撤回するためには、格好の狙いとして有名なリビアの独裁者カダフィを叩けば、自分の悪名は消し去れると一案を構えた。

これがフランスのサルコジによるリビア空爆で、リビア市民も犠牲になり、国が崩壊してしまった。オバマはそのことを言っている。真実をいわれたキャメロン英国首相もサルコジ前大統領も赤恥であったと思われる。オバマはもっといろいろなことを知っているはずだから。どんどん言ってから辞めて欲しいものだ。

【参考記事】
Pour Barack Obama, la «pire erreur» de son mandat est «le manque de suivi» en Libye
http://www.20minutes.fr/monde/1824283-20160411-barack-obama-pire-erreur-mandat-manque-suivi-libye


Intervention en Libye: Pour Barack Obama, Nicolas Sarkozy voulait «claironner»
http://www.20minutes.fr/monde/1804267-20160311-intervention-libye-barack-obama-nicolas-sarkozy-voulait-claironner