2011年9月29日の法務省管轄の警察の警察によるネイレ宅での婦人同伴での尋問があった時から事件の展開がかわってきたという。
ネイレ警部の上司であったクリスチャン・ロティヨン(Christian Lothion)司法警察中央局長(DCPJ)はネイレが刑務所に入った2日後の2011年10月初旬にラジオRTLに出演し、ネイレが月6000ユーロ(約90万円)の金を得ていたことを認めている。100年の歴史を持つフランスの司法警察に汚点を残したとして特にリヨン警察の恥であるとも話していた。
以下当時の模様を振り返ると、
2011年11月10日木曜日
リヨン司法警察№2のネイレ警部、ニコル夫人、「夫は腐った警察」と証言
リヨンの司法警察の№2で警察映画のモデルにもなったミッシェル・ネイレ警部の夫人ニコル・ネイレさん(62歳)が「収賄隠匿」「盗み隠し」「犯罪人協力」などの容疑で調べを受けた。警察を取り締まる警察である司法警察の前でニコルさんは容赦なく夫について話した。
パリジャン紙によると、夫人は、イゼール県にある16世紀の屋敷のホテル支配人をしていて30年間連れ添った夫を、「腐った警察」と形容しているという。ジルとアルベルト・ベニショー兄弟によって堕落された。乞食のように夫に金をあげないでほしいと夫人は懇願している。
9月末、8人の警察が尋問調査を受けることになった数日前に彼女はSMSで明快に、「退職すれば誰がおべっかを使っていたのかわかる」「金は幸せを作らない。証拠に私たちの家庭がそうで・・・」「私は自分の額に汗した金で人に贈り物をすることを誇りに思っている」と書き送ったという。
この夫人の言葉にたいして、夫のネイレ警部は「彼女は気が高ぶっている」「こういう場合には彼女は極端なことをいう」と宣言している。
夫は現場では良い警察であるが、事務所にいる時は多くの招待があって変わってしまう・・・。
オリビエ・マルシャルのギャング映画がリヨンを舞台にして計画されていて、夫はそれに関係して虜にされていったと語っている。特に調査官を前にして夫人は、時価28000ユーロ(約300万円)もするカルチェ製の時計を夫がオリビエ・マルシャル氏を紹介しまた映画の撮影現場に協力した感謝としてジル・ベニショ氏から贈られたことを証言している。
2011年10月15日土曜日
リールで仏売春業に警察が関係、仏の有名ホテル・カールトンで
フランスの北の大都市リールでホテルのカールトンの持ち主と有名弁護士が拘置され、売春業に関係した5人の警察も調査を受けている。カールトンのルネ・コジュフェ(René Kojfer)お客担当部長はホテルの最高責任者であった者で警察界との付き合いで有名で、売春の売り買いの中心人物とされる。ベルギーから売春婦を連れてきてリール方面のカールトンを初めとする3つのホテルでパーティに参加させていたと嫌疑されている。
14日の仏国営ラジオ・フランス・アンフォなどによると、この事件には5人の警察が関係して協力していたと見られている。その中で、リヨン警察ナンバー2のミッシェル・ネイレ(Michel Neyret)警部の名前があがっていると報道した。
ネイレ氏は麻薬密売者に協力して権力を傘に自己の収益をあげていたとする容疑で、3日夜に拘置されていた。ネイレ警部は映画のモデルにもなった有名な警部だとフランス国営放送テレビA2は、映画の監督オリビエ・マルセルの支持まで紹介してみせている。
2009年11月5日リヨンで現金輸送車に積まれていた1160万ユーロ(約12億円)の金品が行方不明になった事件を担当したのがネイレ警部であった。
フランスの警察は大きなショックにあり、ゲラン内相は4日夕刻になって地震が起きたようだと発言しネイレ警部を定職処分にした。今度のリールの事件では津波が起こった騒ぎになるだろう。14日昼のフランス国営放送テレビA2などでは事件の縮小化の報道に躍起になっているのがわかる。 [ 2011年10月14日 @ 17:44-paris]
2011年11月6日日曜日
仏のカールトン・ホテル、売春業事件は警察幹部や公共建設会社も関連
フランス北部の大都市リールの高級ホテル・カールトンで警察最高幹部による売春が問題になっていたが、10月14日に同社の子会社幹部の一人ダビッド・ロッケ氏が売春業の重大疑惑で検査を受けた。ロッケ氏は、売春婦のパーティーへの参加のための飛行機や列車、ホテル、食事などの経費などをすべてイファージュ(Eiffage)が出していたことを認めている。同紙の弁護士であるエリック・デュポン・モレチィ氏も金の支払いを会社は了承していたはずだといっている。
この支払いの中で、売春婦のパーティーに警察幹部のジャン・クリストフ・ラガルド氏とフランス北東部ラン地方の企業家ファブリス・パスゾウスキィ氏、及びロッケ氏がドミニク・ストロスカーン氏と参加したと見られている。ロッケ氏によると請求書にはDSK(ドミニク・ストロスカーン)仕様と裏に書いたといっている。ストロスカーン氏はこの事件とのかかわりを否定している。
イファージュ(Eiffage)社は、フランスのバンシィやブイグに次ぐ第三位の公共建設事業の会社で、その後イファージュ社は社会財の不当使用でロッケ氏を訴えているという情報もある。事件は有名な警察幹部の関与事件から新たな展開をみせて来ている。
フランス通信(AFP)などメディアがイファージュ社にコンタクトしたが今のところは何の明確な回答もだされてないという。
2011年10月6日木曜日
仏リヨン司法警察幹部の麻薬密売と転売着服疑惑で事件拡大、仏警察界を震撼
http://youtu.be/9cCTR8f7sfw
Christian Lothion, directeur central de la police
judiciaire (DCPJ) : Michel Neyret est probablement
フランス警察界を震撼させている麻薬密売者に協力して権力を傘に自己の収益をあげていたとする容疑で、リヨン司法警察ナンバー2のミッシェル・ネイレ(Michel Neyret)警部は 、3日夜に拘置された。ネイレ警部は映画のモデルにもなった有名な警部だとフランス国営放送テレビA2は映画の監督オリビエ・マルセルの支持まで紹介した。同監督はフランスのすべての警察がネイレが好きだといっている。調査ではリヨン地方の警察に麻薬密売の密告者を報いるための「麻薬横領のシステム」が存在していることがわかってきた。差し押さえた麻薬が密告者へ転売されていた疑惑は重大だ。ネイレ警部は、「不覚であった」とし「贈品を受けたこと」を認めた。高級時計や南仏コート・ダジュールなどの別荘やモロッコの古都マラケーシュへの旅費を提供されていたことを語った。
2009年11月5日リヨンで現金輸送車に積まれていた1160万ユーロ(約12億円)の金品が行方不明になった事件を担当したのがネイレ警部であったことから今後事件は拡大化する方向だ。フランスの警察は大きなショックにあり、ゲラン内相は4日夕刻になって地震が起きたようだと発言しネイレ警部を定職処分にした。
ネイレ警部は現在も拘置され続けているが、4人の警察は10月4日に釈放された。いずれも麻薬の密売で犯罪者に協力し、集められ封印された麻薬の着服と盗みの容疑で調査を受けている。
2009年11月7日、ネイレ警部のグループは現金輸送車の運転手トニー・ミュズラン(Toni Musulin)が借りていたリヨン市の第8区にあった倉庫から910万ユーロほどを発見した。が、250万ユーロ(約2億6千万円)ほどが見つからなかった。
ミュズランは紛失した現金は知らないと証言していたが、禁固刑になった。弁護士は誰が一番最初に現金が隠してあった倉庫に入り込んだのか、現金は札番号が記録されてないというが、再度の数えなおしと現場検証を要求してきたが、拒絶されてきたのは何故なのか?と訴えて事件の再審を提起している。11月25日にミュズラン氏は釈放を要求する予定だ。
リヨン警察のガバ氏やギィロチン氏などが、麻薬の着服横領でネイレ警部の指示を受けていたかどうかが調査されているが両者はこれを否定した。
http://youtu.be/OxEEM1HO-7A
http://www.youtube.com/watch?v=OxEEM1HO-7A
左派系新聞リベラション紙によるとギィロチン氏の弁護士は大山鳴動してネズミ一匹で、この(リヨン警察)のやり方は密告者を管理する彼らのやり方で個人の私腹を肥やすものではないと話しているという。同様にガバ氏の弁護士はこの件で4人に拘留状が出てないと指摘している。
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/police-justice/article/2016/05/02/michel-neyret-le-flic-obnubile-par-le-fric-devant-les-juges_4911781_1653578.html
http://www.europe1.fr/faits-divers/michel-neyret-aimait-aller-au-contact-2734618
http://actu.orange.fr/france/l-ex-star-dechue-de-la-police-michel-neyret-juge-a-paris-pour-corruption-CNT000000nXvqI.html
http://www.huffingtonpost.fr/2016/05/02/michel-neyret-corruption-police-justice_n_9818916.html
http://www.midilibre.fr/2016/05/02/l-ex-star-dechue-de-la-police-michel-neyret-juge-a-paris-pour-corruption,1325808.php