(パリ=飛田正夫2016/05/09 19:45日本標準時)9日,ラジオ・ヨーロッパ1によると、ヤン・バルテス(Yann Barthès)氏がフランス国営放送テレビA2の司会者としてヴァカンス空けの秋から参加する可能性が高いと報道された。同氏は2011年からテレビ「カナル+」の辛辣な批判番組「Petit journal」で同局では最高クラスの140万人ほどのリピートの聴視者を持つ人気があった。中心的なバルテス氏がいなくなっても「カナル+」のこの番組は新たな装いで続くと9日に報道された。もしそうだとすると、権力を批判し権力の厄介者にならなければならないジャーナリストの仕事を、同氏がどう反映しA2を革新できるのか期待がもたれる。担当する番組はこれまでフレデリック・タデイ(Frédéric Taddéï)氏のやってきた深夜番組の後任がまだ見つかっていないらしくこれを引き継ぐという。しかしルモンド紙の打診によると、バルテス氏がA2に来る話しはないとの返事がヴァンサン・メズレA2の局長からは返ってきたという。同紙などの見るところでは、同番組の視聴率が激減していて、4月中旬ごろに「カナル+」社長はこの辛辣新聞を経営費節約で縮小することを考えているという情報があって、その動きもあってバルテス氏の決断が不鮮明になっているという。
「カナル+」を最近に買収したのがフランスの富豪のヴァンサン・ボロレ氏で右派「共和党」(LC)党首サルコジ氏とは長年の友人で、2007の仏大統領選挙勝利時に、マルタ島への豪華ジェットキ機とヨット付きの超デラックス慰労旅行を、シャンゼリゼのレストラン・フーケツでプレゼント。国民を忘れさせてこのレストランからヴァカンスに旅立たせた人である。