2016年6月15日水曜日

パリの労働デモで 子供病院が襲撃 「壊し屋」の暴動に批判

(パリ=飛田正夫 6/15/2016 3:34 日本時間)14日午後15時頃から開始されたパリ労働デモではフランス全国からミリアム・エルコモリ(Myriam El Khomri)労働大臣の労働法案に反対する労働者で、デモ沿道に当たったパリ第15区にある子供専門のネッケー病院の前では火が放たれ、カッスーと呼ばれる「壊し屋」によって襲われて病院の14の窓ガラスが割られ壊されている。病院のガラスには、「私は絶対に働かない」と赤色のペンキで宣言した文字があった。近くには病院から避難する子供らの姿も見られたが、入院患者の避難は無かった。病院は人を治療するところで暴力を行うところではない。この国の人々の思想が顚倒してきているためである。パリ病院公共連合はこの暴力を告訴している。尊厳すべき子供病院まで襲うバンダリズムは許されるものではない。マリソール・トゥレーヌ健康大臣はこれを厳しく訴え子供病院を襲撃した「壊し屋」を告発するとともに、病院関係者が患者を守ったことに感謝の言葉を述べている。バスのガラスが破られ、銀行やレストランも襲撃されガラスが破られた。26人が負傷し15人が任意取り調べを受けた。「壊し屋」やフーリガンと同様に破壊と暴力の専門家だけなのか?労働組合内の過激派がこのカッスーと共にデモ抗議の周辺で建築物や商店に被害をださせてきたとルモンドなどでは見ている。

大洪水やテロリスト「壊し屋」に怯えるフランスは、安心して暮らせる国ではなくなりつつある。

モンパルナス駅からアンバリッド廃兵近くに集まった。組合側では130万人が集結できたと言っているが、警察側の発表では75000人から80000万人と桁違いの集計となっている。労働総同盟(CGT)を中心に労働者の力(FO)や連帯組織によるデモ行動の最中にカッスー「壊し屋」が入り混じって起動隊と対決することでゲリア・ウーバンの様相を呈した。機動隊側は今回、労働デモでは初めて投石に対抗した機動隊の放水車使用が行われた。メトロニースによると夜遅くになて共和国広場で21時45分頃に覆面をしたカッスーが駐車してあった貸出自動車に放火したと報道している。

【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/economie/emploi/carriere/vie-professionnelle/droit-du-travail/l-hopital-necker-vandalise-lors-de-la-manifestation-contre-la-loi-travail-a-paris-l-aphp-va-porter-plainte_1499643.html

http://www.bfmtv.com/societe/loi-travail-des-casseurs-s-en-prennent-a-l-hopital-necker-984181.html

http://www.lemonde.fr/police-justice/article/2016/06/14/manifestation-contre-la-loi-travail-l-ap-hp-porte-plainte-apres-des-degradations-a-l-hopital-necker_4950517_1653578.html

http://www.rtl.fr/actu/societe-faits-divers/loi-travail-les-casseurs-s-en-prennent-a-l-hopital-necker-marisol-touraine-juge-cette-attaque-insupportable-7783677304
http://www.leparisien.fr/faits-divers/loi-travail-l-hopital-necker-enfants-malades-vandalise-par-des-casseurs-14-06-2016-5883871.php

http://www.huffingtonpost.fr/2016/06/14/hopital-necker-casseur-attaquent-batiment-enfants-malades-indignation-reseaux-sociaux_n_10456668.html