2016年6月23日木曜日

英国の未来に国内分裂が進む 国民投票は今日

(パリ=飛田正夫2016/06/23 16:47日本標準時)23日、英国の投票が開始された。オランド仏大統領は英国が欧州共同体内に残ることを希望すると22日に発言。ドイツのメルケル首相も欧州残留派を支持する発言を昨日した。キャメロン英首相は3日前に同じことを話し、飛行機から飛び降りたらもう戻れないのだと欧州離脱派を戒めた。ジョー議員殺害などで移民と人種差別的怨念がこの国の深い問題として二分法の決定を今日の国民投票に懸けたのは誤りであったことは確かだ。これは話し会いとデバ(論争)で解決すべき問題であったからだ。しかしながらこの国民投票を決めたのはキャメロン首相であったことを忘れてはいけない。彼は国民投票をしない決定もできたのであった。今頃になって悔むのは可笑しい。この欧州残留派と欧州離脱派とのデゥエル(決闘)を機に英国内が分裂の方向に動き、欧州共同体から離脱しなくても、イングランド北部は欧州残留を主張しているのだから、分離独立の運動が進むと考えられる。