2016年7月29日金曜日

メルケル独首相 テロとは無関係 難民政策に変更無し

(パリ=飛田正夫)7月28日、ドイツでの連続テロ襲撃事件の後でメルケル独首相の難民受け入れ政策に対し政敵からは批判が上がっていたが、これに対しメルケル首相は7月28日にベルリンで記者会見し、この問題は2015年に100万人の難民を受け入れとは無関係である。今後もこの歴史的な結果を世界的な傾向にしていきたいと語った。メルケル首相は、人々は恐れている。しかし恐怖は政治的行動の基礎とはならない。根本的原理とは国がドイツのように人間的責任を放棄しないことで、それは義務によるものではなく、正義によっていると話した。ドイツの難民受け入れ政策は今後も変更しないと話した。


ドイツ南部ヴァビエール地方のトルシュリンゲン(Treuchlingen)とヴュルツブルク(Würzburg)とを結ぶ地方列車の中で18日21時15分ごろに起こった事件で、17歳のアフガニスタンの青年が列車の乗客を斧とナイフでテロ行為を行うという事件が報道されている。青年は逃亡し射殺され、乗客3人が重傷。1人が軽傷をおっている。

ミュンヘン市内のババロアのオリンピック競技場近くの中心街コマーシャル・センターで22日午後に起きた銃器襲撃事件は、18歳のイラン系ドイツ人の単独犯行で、9人を殺害し21人以上に負傷を負わせた。

ドイツで起こった7月18日以来のテロに関して、移民を嫌うメルケル反対の陣営からは、これはドイツの移民・難民政策が寛大過ぎるからだと批判がでていた。 (文字数⇨605)(最終変更時間=日本時間⇨2016/07/29午前1時36分)

【参考記事】
http://www.leparisien.fr/faits-divers/allemagne-malgre-les-attentats-merkel-maintient-son-cap-sur-l-accueil-des-refugies-28-07-2016-6001203.php
http://www.lemonde.fr/europe/article/2016/07/28/pour-merkel-pas-question-de-remettre-en-cause-l-accueil-des-migrants-en-allemagne_4975874_3214.html
http://www.franceinfo.fr/actu/politique/article/attentats-en-allemagne-merkel-refuse-de-remettre-en-cause-l-accueil-des-refugies-808741
【参考記事】
ドイツの列車で斧・ナイフのテロ行為 アフガニスタンの青年を調査中 
http://franettese.blogspot.fr/2016/07/blog-post_81.html

ミュンヘンの中心街で6人が射殺
http://franettese.blogspot.fr/2016/07/6.html

独も仏もテロリストが 右翼系政治家の意楽の道具になるのを危惧
http://franettese.blogspot.fr/2016/07/blog-post_23.html