ドイツからは、フランスの特派員による報告があった。そのなかでベルリンのクリスマス市場では入場者に対してカバンや持ち物検査をしていなかったことが報告されていた。トラックが突っ込んで来たら持ち物検査はあまり意味を持たないかもしれないだろうが、これは一応の心構えのことなのである。それさえもしてなかったという意味の批判であろう。
フランスではテロ予防対策も特別テロ警報の国家緊急事態もつい最近はこれまでの二段階から三段階までアップされて、イスラム国家テロリスト組織(IS)のテロ対策が行われ、事前の反抗阻止が成功したものも多い。ドイツにはこのテロ予防対策が特別になされてなかったのだとフランスには報道されている。
誰なのか?パキスタンから来た23歳の移民で、逮捕されている本人は犯行を否定している。難民受け入れの申請をしていた。もう一人逃走している者がいて警察はもっか捜査中だが、ダエッシュ=イスラム主義国家テロリスト組織(IS)が背後にいると考えられる。
どうしてドイツなのか?ドイツは2015年は100万人もの外国難民受け入れをやって来たのが、国民の右傾化で移民・難民反対が湧きおこり、メルケル独首相はこの受け入れを止めてしまったのが原因ではないか?ドイツが夏に斧を持った青年のテロがあったが、これがヨーロッパで一番先にISの犯行声明があったものだ。
どうしてクリスマス市場が狙われたのか?この質問は一番興味があるが、これは2001年にストラスブルグのクリスマス市場でテロが起こっているとして、インタビューではイスラム人が最も嫌う季節でストレスが高くなるのだというのである。
ストラスブルグではクリスマス市場は大丈夫だ。十分な安全対策をしていて、1,5トンの四角形の石材でクリスマス市場へのトラックの侵入を阻止している。カバンの中も総て調べているので安心だと話す。しかしこれではまだ不十分だとカバン検査に疑問を持つ男性もテレビに現れた。
事件の5カ月後のニースでは、市民はべルリンの惨事に同情するとして人をトラックで轢き殺すことは良くないことだと語っている。
7月14日夜にニース市で起こった84人大型トラック殺戮事件で一躍有名になったクリスチャン・エストロジィ筆頭助役は長年ニース市長をしてきたが、テロ対策によって総てのリスクを避けることはできないが、重要だと話した。
20日、フランソワ・オランド仏大統領は、ドイツだけでなくヨーロッパ総てにあてはまることなのだと話した。