国営ラジオ・フランス・アンフォによるとフィヨンは1万ユーロ(約120万円)以上する時計を2つ持っていて一つはパブロ・ビクトー・ドナ(ablo Victor Dana)というイタリア―スイス系実業家から、二つ目はルマン・24時間サーキット耐久レースのトップ・スポンサーのスイス・ルベリオン社の時計で同社の社長から、共に首相在任の時に貰ったという。ルモンド紙が報道している。フランスでは政治家は贈り物は150ユーロ(約18000円)以上超えた場合には申告し税金を払うことになっている。
28日にはフィヨンの妻のペネロップさんが起訴されて喚問されることになっている。フィヨン人気は仏大統領選挙の第一次予選では17%しか取れずに落ち込んでいる。仏前経済相エマニュエル・マクロンは26%でマリーヌ・ル・ペンFN総裁は25%となっていると世論調査会社 BVAが25日に予想を出した。26日の「日曜新聞」(JDD)掲載の世論調査会社イッポップ(Ifop)によるとフィヨン人の63%がこのフィヨン問題は仏大統領選挙において重要な位置を持つものだと評価している。
「共和党」(LR)内のフィヨン支持者は31%まで落ちているという。フィヨンがメディアに1月末から叩かれ続けているのはフランソワ・オランド仏大統領のエリゼ大統領官邸内に前任者らが持っていた秘密情報局(キャビネ・ノワー)があって、そこでフィヨンを落とす策謀を計画しているからだとして、調査を裁判所に求めて訴えている。フィヨンは首相の時に田舎のサルト県にあるシャトーの家に毎週帰っていた。ロワール中流のアンジェの町からノルマンディー方向へ行った所だが、遠いので専用のジェット機を使っていた。この費用は国の税金から出ていたが非常に高く付き近くにTGV超特急が走っていたが、フィヨンはTGV全車両貸し切りの費用よろも高いジェットが好きでこれでアンジェまで行き、そこから自家用車で家に帰っていた。
フィヨンは2017年の仏大統領選挙のLC内代表者を決める予選選挙(プリメール)ではサルコジが起訴されたことを声高に言って、共和国の「起訴されたドゴール将軍などはいないのだ」とサルコジを批判して見せた。そしてもしも自分が起訴されたのなら即刻辞任すると宣言した。フィヨンは辞任どころか自分のやって来たことが見えなくなっているようだ。非常に奇怪な仏大統領選挙となっている。
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/election-presidentielle-2017/article/2017/03/26/fin-de-semaine-chahutee-pour-francois-fillon_5100948_4854003.html
http://www.lemonde.fr/societe/article/2017/03/26/penelope-fillon-face-aux-enqueteurs-je-n-ai-jamais-eu-de-pretentions-salariales_5100981_3224.html
http://www.lemonde.fr/affaire-penelope-fillon/article/2017/03/27/affaires-fillon-anatomie-d-une-droite-resignee_5101137_5070021.html