2017年10月28日土曜日

カタルーニャが共和国としてスペインから独立 欧州議会やスペインは反対

 (パリ=飛田正夫)27日午後にスペインのカタルーニャが議会で独立宣言を明確にした。このことでフランス・ドイツなど欧州審議会の中心メンバー国はカタロニアの独立を認めてない国も多い。マドリッドでは中道右派保守国民党(PP)のマリアノ・ラホイ首相はスペイン審議会に緊急措置としてフランコの独裁以来の「憲法155条」の適応を要求して、バルセローナをスペインの保護領に置く憲法155を盾にしてカタロニア地方の裁判・教育・メディア・議会などの自由独立を制限することになった。これに逆らう者は30年間の禁固が課せられる為にカタルーニュの独立を指導するカルロス・ピュジェモン(Carles Puigdemont)カタルーニュ大統領は牢獄に入れられる可能性がスペイン政府の立場からは要求される見通しが強い。最終的には社会党などがスペイン上院で初めの予定を修正してカタルーニュのメディアの統制を無くすことを提案している。しかし独立を宣言したカタルーニュの主権を侵す事も出来ないのも事実で、この周辺で問題が今後は激化してきそうだ。欧州審議会ではカタルーニュの独立を認めてしまえばヨーロッパ中にくすぶる84件ほどの独立に火が付くとしてこれを認めていない。(日本時間;‎‎28/‎10/‎2017-03:11)(仏時間;‎‎‎27/‎10/‎2017-20:11)


しかし先週末から2日間に渡って欧州審議会でカタルーニュの独立を審議する予定であったが、欧州共同体(EU)を離脱(Brexit)する問題でテリーザ・マイ英首相が議事録を独り占めにしてこれを欧州議員が認めてしまった為にメルケル独首相やマクロン仏大統領、ジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長、フランスの欧州議員らが参加していたにもかかわらず、マリアノ・ラホイを支持してこの独立問題は審議されずに意識的に無視されたのだということが考えられる。