(パリ=飛田正夫)カルル・プジャダモン問題をスペイン政府による人権無視の指名手配がヨーロッパ中に3日に発令されたが、しかしベルギー裁判所は6日、この非民主主義的なスペインの処置を盲目的に受け入れるのではなく、人権思想の観点からこれを振り切って、プジャダモンらに限定的ながらも自由を与えた。その亡命者を受け入れる歴史的な寛容と人権の伝統をベルギーは守った。プジャダモンカタラン大統領とその閣僚5人は11月5日朝にスペイン政府によって公共財汚職、政府の命令不服従、国家反逆罪などの罪で解任されたが、既にマドリッド政府の弾圧を逃れてマルセイユ経由でブリュッセルに亡命していた。しかしスペイン政府はプジャダモンの閣僚ら7人を裁判も行われない前からマドリッドの監獄に繋いでいて、これは民主主義とは程遠いものだとプジャダモンは訴えている。ベルギー裁判所はプジャダモンらに国外逃亡禁止を命令。従ってスペインへの送検は保護されることになった。また住所を確定して警察と裁判所の招集に応じることを条件に自由・釈放したとベルギーの検事は説明している。11月17日14時にベルギー裁判所がこの問題で開廷される予定だ。(日本時間07/11/2017;15:58 )(仏時間 07/11/2017;07:58)
【参考記事】
https://www.ouest-france.fr/europe/espagne/catalogne/catalogne-carles-puigdemont-se-dit-libre-et-s-en-prend-madrid-5361454
https://blogs.mediapart.fr/daniel-salvatore-schiffer/blog/061117/laffaire-puigdemont-et-bruxelles-au-seul-nom-des-droits-de-lhomme
http://www.lalibre.be/actu/international/carles-puigdemont-libere-sous-conditions-audience-prevue-a-bruxelles-le-17-novembre-59fff21bcd70fa5a0618a251