(パリ=飛田正夫)16日にヨーロッパの極右翼政党代表がチョコのプラハに集結。同日結成されたオーストリア民主キリスト教の国民党ÖVPと極右派政党の自由党EPÖとの新連立内閣誕生を祝福した。人種差別主義を掲げるEPÖからは移民問題や治安・警察を担当する内相、外相、防衛相の3人が選ばれた。今から2カ月前にチョコ極右党「自由と直接民主主義党」(SPD)を指導する東京生まれの実業家Tomio Okamuraが、反イスラム・反ヨーロッパ講演で人気を博し、マリーヌ・ル・ペンに支援されたSPDは議会200議席の内の22議席を獲得した。このことで一気にヨーロッパでの極右台頭の機運が高潮してきているのだという。この極右翼の組閣に反対する6つの抗議デモが来週月曜日に予定されている。(日本時間 18/12/2017;01:55)(仏時間 17/12/2017;17:55)
2002年から2006年にも同様な国民党とEPÖ極右党との連立はあったが地方選挙で人種差別党EPÖは敗北し分裂化していた。この会合にはフランス極右派系国民戦線(FN)のマリーヌ・ル・ペン総裁、オランダの極右派系自由党のヘルト・ウィルダース、イタリア北部戦線のロレンゾ・フォンタナ、EPÖからはジョルジュ・メイヤー、ドイツの青党のマルクース・プレゼール、英国からは英国独立党の旧メンバーのジャニス・アティキンソンなどが出席した。この日、フランスのFNのマリーヌ・ル・ペンはヨーロッパの自由と国家防衛の為に欧州共同体(EU)の政策と対抗して行かなけらばならないと発言している。
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/europe/article/2017/12/16/marine-le-pen-attendue-a-une-reunion-de-leaders-europeens-d-extreme-droite-a-prague_5230822_3214.html