2011年1月19日水曜日

ブザンスノ反資本主義新党(NPA)は、ニジェール仏人誘拐・殺害の独立調査委員会を設定提言

1月12日、オリビエ・ブザンスノ反資本主義新党(NPA)は記者会見しニジェールで起きた悲劇がどのような顛末で起こったのかを明解にすべきだとし、そのためには政府から独立した調査委員会を設けるべきだと発表した。フィヨン政府とサルコジ大統領によって採決された特殊部隊の軍事的介入の方策が疑問だと同氏は指摘している。ブザンスノ氏によると、仏軍が軍用ヘリコプターからマリ領内に入って誘拐者を攻撃したとの証言は各方面から出ていると強調している。

1月13日にカタールの中東衛星テレビ局アルジャジーラはビデオ録画を放映した中で、ニジェールで1月7日に誘拐された2人のフランス人は過激派イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ(AQMI)が犯行声明を出したと伝えている。また、2人を解放しようとした仏特殊部隊の軍事介入の後で、2人は死亡して見つかったと報じている。同衛星テレビ局はビデオ・カセット録画により、AQMI側の主張である2人のフランス人はこの軍事介入があった時に殺害されたことを確認しているとしている。

夜のフランス国営放送・テレビA2のキャスターであるダビッド・プジャダス氏は、カタールのアルジャジーラにもたらされた情報よりも、もっと具体的なものがあるからとして、このビデオ・カセット録画はA2では放映されなかった。

どうしてなのかは疑問だが、その代わりに図式化した挿絵が映し出されたわけだ。マリ国境を越えたばかりの所で仏軍の偵察機アトランテック-2が追跡している絵である。3機のヘリコプターからは銃弾が撃たれ下方で火を噴いて炎上している3台のジープが描かれた画像である。これが放送されたが、テレビの映像は早くて一瞬見ただけでは良く理解の行くものではなかった。