2011年2月19日土曜日

カダフィの国外退出を要求しリビアで「熾烈な抗争」続く 蜂起の民衆41人が死亡、警官も2人が首吊り


2月18日、1969年以来の独裁者ムアマル・カダフィの国外退出を要求してリビア政府に蜂起する民衆は東部海岸などで激しい衝突となり、カダフィは猛烈な反撃で鎮圧をしていて、これまでに41人の死者をだした。またアルバイダ(Al Baîda)の町では2人の警察が首吊りにされたとフランス通信(AFP)は伝えている。

カダフィの息子セイフ・アル・イスラムに近いとされるリビアの新聞オエア(oéa)はリビア第2の都市ベンガジで20人が死亡しラジオ放送局が焼かれたといっている。デルナ(Derna)では7人が死亡したという。

隣国のチュニジアとエジプトの反政府抗議デモが勝利したことでその影響がドミノ的にイスラム・アラブ世界を震撼させている。

リビアでは2月15日に反政府抗議運動が勃発してからこれまでに41人が死亡したとフランス通信(AFP)の独自の集計ではいわれている。

18日に脱走した1000人の囚人のうち150人ほどは再度収容されたが4人の囚人が殺害されている。これと首吊りにされた2人の警官の数は入ってないという。

人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルの集計ではリビアでは、16,17,18日のこの3日間の民衆蜂起で46人が死亡しているといっている。

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