ニジェール北部のアルリット(Arlit)でウラニウム採掘に携わっていた4人のフランス人アレバ社員が2010年9月16日に誘拐されていたが、4月27日ダニエル・ラリベ氏らが一様にフランスに何の利益もないとしてアフガニスタンからの仏軍撤退をサルコジ大統領に懇願している映像がアル・アンダルスTVで放映された。ビデオ映像は過激派イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQMI)によって4月11日、12日、13日に撮られたという。
Aqmi diffuse une vidéo des otages français
http://www.youtube.com/watch?v=qa4MbUIF_84
私は、名前はシャルル・グランで、フランス国籍。25歳。ナント出身。今日は2011年4月12日。私は2010年9月16日にアルリット(ニジェール北部)で誘拐された。我々はフランス共和国のニコラ・サルコジ大統領にアルカイダの要求に好意的にこたえるよう懇願する。つまり、アフガニスタンからの仏軍の撤退である。アフガニスタンでの戦争はどんな利益もフランス国民にはもたらさないからだ。
映像は4人のフランス人を写していてシャルル・グラン氏、ダニエル・ラリベ氏、チェリー・ドル氏、マーク・フーレ氏がそれぞれ同様な内容を要求している。
欧州審議会のヨーロッパ問題相ローラン・ウォキーズ氏はまず第一にこのビデオ映像の真偽性の確認を急ぐ必要があるのは我々の人質の生存の確証がかかっているからだと話している。
誘拐当初には7人がいた。アレバ社の責任者とその婦人、及びアレバ社の下請けサトム(Satom)社で働く3人のフランス人とトーゴ人、マダガスカル人がいた。しかし2月24日には、婦人とトーゴ人、マダガスカル人の3人の解放があった。
この解放はベルナール・クシュネル仏前外務大臣などがテレビでは姿をみせたが、実際にはフランス政府ではなく英国とアレバ社の努力によって身代金が支払われたようだがその金額は明かされてなかった。
27日のビデオに対するアレバ側の反応は今のところは無くコメントは避けているという。フランス政府はこれまでテロリストの指図は受けないと強硬な姿勢でいて内政干渉をされることを嫌って拒否してきていて身代金は払わない方針できた。
(参考記事)