5月2日、パリである男性がコートジボワールの新大統領アラサン・ワタラ(Alassane Ouattara)に対し人権犯罪で告訴を提出したとジャック・ベルジェス弁護士の事務所が発表した。訴えたのはパリ郊外に住むゲナエル・ラプ(Guenaël Lapu)氏で父親のジャン・ガブリエル・ブーナ氏は2011年3月29日、コートジボワール西部のがあり、この時に殺害され30日に発見された。
同弁護士と元社会党(PS)外務大臣のロラン・デュマ弁護士はすでに逮捕され監禁されているロラン・バグボ前大統領の弁護士を務めているが、ラプ氏の弁護士も努めることになった。ラプ氏の娘さんの証言によると、ワタラ寄りのコートジボワール共和国軍(FRCI)兵士がデウェクォエの町を占拠した時に、ブーナ氏は軍隊に連れていかれFRCIに殺害されたという。
3月29日のデウェクォエ(Duékoué)だけでも死者はすくなくとも800人を超えていると国際赤十字社(CICR)では状況報告している。国連の人権擁護高等弁務官は3月末からのコートジボワール西部の村(特にデウェクォエ)での部族間の激しい衝突で536人ほどが殺害されたとしている。
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