2011年7月14日木曜日

ストロスカーン事件の「陰謀説」「政治テロ説」の周辺






 ニューヨークでのストロスカーン事件は全く不思議な事件である。領事館からではなくてソフィテル・ホテルからパリの大統領官邸エリゼ宮殿へ事件の直後に直ちに連絡があったが、その連絡の事実は7月まで全くメディアには明かされてなかった。なぜクロード・ゲアン内務大臣が今頃までこの事実を隠していたのか?ストロスカーン氏のメディアでの炎上が演出されていたのであろうか。ニューヨークのソフィテル・ホテルの持ち主でアコー・グループの治安責任者であるルネ・ジョージュ・ケエリー氏は、ストロスカーン氏をホテル職員が知らせを受けた直後のニューヨーク時間16時45分(フランス時間23時45分、GNT21時45分)に、エリゼ宮殿の国家情報調整官アンジェ・マンチーニ氏に連絡しているとフランス通信(AFP)に語っている。これらゲラン、ケエリー、マンチーニの3人は同じ警察の出身であるといわれている。ストロスカーンが2012年のフランス大統領選挙の世論調査で恒常的に最高人気の有力候補であったことから、ゲラン氏らが否定している「政治テロ」「陰謀」説が狙われていたのであろうか。(JST 11/07/14/16:33)

 これまでにサルコジ大統領はニューヨーク警察にフランスの最高勲章であるレジョン・ド・オヌールを贈っていた。事件の2.3日後にサルコジ氏は与党議員に対してコメントを出したりインタビューに答えることを禁止する指令をだしている。

国際通貨基金(IMF)前専務理事のドミニク・ストロスカーン氏のニューヨークでの性的暴力事件の問題でフランス政府の「政治テロ」「陰謀」説のほのめかしにたいし、クロード・ゲアン内務大臣は7月5日に批判している。が、ゲラン氏によると、大統領官邸エリゼ宮殿には5月14日から15日にかけて24時30分(フランス時間)過ぎにニューヨークからの連絡がアコー・グループを介して伝えられているとも明かしている。

 ケエリーとマンチーニの両氏による電話連絡が発動されたのは、ストロスカーン氏が飛行場で逮捕されてから3時間後ということになる。フランスの左派系新聞リベラション紙によると本件に詳しい者の情報ではマンチーニ氏はサルコジ大統領の官房長官クリスチャン・フレモン氏に連絡したという。

 ケエリー氏は7月8日の日曜新聞(JDD)のインタビューで、「政治テロ」「陰謀」説を一掃している。

この問題は不明な点が多く、まだまだ多くの隠れた部分が解明される必要がある。



2011年7月03日
「リュ89」のピエール・アスキ会長などはストロスカーン氏の受けた痛手は無罪放免の判決が出たとしてもそう簡単には人気は戻らないと考えていて、大統領選挙は難しいと見ている。しかしストロスカーン氏が社会党(PS)に加わることで、 ...
2011年7月06日
7月6日12時(GMT16時00)少し前に、国際通貨基金(IMF)前専務理事のドミニク・ストロスカーン氏の2人の弁護士ベンジャマン・ブラフマン師とウィリアム・タイロー師はニューヨークのマンハッタン裁判所に出頭した。 ...
2011年7月03日
7月3日、1日にニューヨーク裁判所から口頭釈放が下った国際通貨基金(IMF)前専務理事のドミニク・ストロスカーン氏は性的暴行の容疑が今もかかっているが検事局の調査により原告ソフィテル従業員のメイドが多数の嘘の証言をして ...