2012年4月5日木曜日

福島原発事故の思想的遠因を探る:12トンの放射能汚染水漏れで


事故の福島原発基地から約12トンの放射能汚染水が漏れ一部が海に流れ出したと東京電力は5日に発表した。東京電力によるとこれは5日朝に発見されたものだという。フランス通信(AFP)が報道している。しかしこの事故の原因を突き止めない限り同じ事故は再度繰り返されるだろう。日本と世界が今必要なのはなぜ広島・長崎の放射能被爆を経験した原爆反対の日本国が同じ放射能汚染の恐怖に怯えなければならないのかである。この疑問に答えなければならないだろう。これに回答を与えなければならないし、広島・長崎の放射能は福島のとは別だなどとは考えられないからである。

本来は再度冷却システムに戻されるものであったが、冷却水を炉心部洗浄で使用した非常に放射能汚染された水が汚染水を除去する仮説装置のパイプのつなぎ目から漏れていた。

福島原発では同様な事故が先月にもあって、120トンの放射能汚染水が海に流れ出たことを東電は確認している。

現在、漏れは修復されたと東電のスポークスマンはいっていて、海に流れ出た正確な量を調査中だ。

2011年3月11日の大津波が引き起こした福島原発事故は1986年のチュルノビル発電所事故よりも危険なものになっている。東電は炉心部の燃料棒の取出しにはすくなくとも10年間はかかり原発基地解体には30年から40年以上はかかると見られている。

この大きな問題の原因はあまり知られてないし、また語られてない。広島や長崎に原爆が投下された日本は、反戦平和運動とこの核絶滅の運動とが連帯してきたが、それが近年になって特に原水爆禁止宣言を唱えた公明党・創価学会などによってこの流れが変更させられてしまった。これにより日本における絶対的核絶滅の動きがストップさせられてしまった。

これを決めたのは創価学会・公明党で、そもそもが原発の平和利用と軍事利用とを分離して考えて見せたことに起因する。戦争が無ければ核は安全だと解釈したわけだ。つまり「不戦の誓い」を唱えることで核の平和利用を許してしまったのである。

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