2010年12月31日金曜日

ルーマニアのロマ人が厳寒の中に追放、アムネスティが救援を訴えた

12月22日人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルはルーマニア北西部にあるクジュ市に対し厳寒の冬の強制排斥で路道に追い出されているロマ人家族に緊急に住居を提供し救援の手を差し伸べるよう要求した。排斥された家族たちには住居も与えられることもなく解決策も提示されないままみんな野外で生活している。夜は-10度にもなっている。

ロマ人の一人が人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルに訴え出て「寒い戸外で寝ている人々がいる。彼等は金銭も与えられずに、あのままでは生きていけるとは思えない。時々は近所に子供たちを寝かしに連れていっているようだが、普段は寒さの中にいる」と証言したことで事態が発覚した。

12月17日朝6時ごろに警察がやってきてロマ人56家族に今日中に持ち物を持って立ち退くようにいった。家族たちはそこを去って環状線近くの新しい地区に移った。アムネスティ・インターナショナルのアンドレア・ヒューバー欧州・中央アジア局長は「排除は最後の手段にして、人権の尊厳を守るよう要求する」と訴えている。