11月30日夕刻、大統領官邸エリゼ宮殿に国民運動連合(UMP)の議員が集会してサルコジ大統領は次期2012年の大統領選挙への出馬表明を「二期のために自分はいる・・・その後は、甘美な生活」と冗談を交え発表した。11月末のフィガロ・マガジン誌のために行った世論調査(TNSソフレス/ロジカ社)の結果ではサルコジ大統領の支持率が2007年就任以来最低の24%になっていた。
11月末のパリマッチ誌のための調査会社(IFOP)の報告では、次期の大統領選挙戦ではサルコジ大統領はドミニック・ストラスカン(IMF国際通貨基金総裁でフランス元社会党経済相)には負けるが、他の候補者のマルチンヌ・オブリ仏社会党書記長やセゴレーヌ・ロワイヤル前大統領候補が出馬すれば勝てるとしていた。
11月23日のヌーベル・オブセルバトワー誌のためにTNSソフレス/ロジカ社の調査では次期大統領選挙予選では24%対27%でサルコジ大統領はストラスカン氏には負け、オブリ氏の場合では25%対23%、ロワイヤル氏では26%対17%と勝ちの予想となっている。
決戦投票の分析では、これが対ストラスカン氏では62%対38%でサルコジ氏は負けるだけでなく、オブリ氏の場合でも55%対45%、ロワイヤル氏でも52%対48%とサルコジ大統領を凌駕することが予想されている。しかし大統領選挙の予選では極右フロンナショナルのマリーンヌ・ル・ペン氏が三番目に確実に入り、これが決戦投票でサルコジ氏に流れると見られている。
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