2011年3月8日火曜日

カダフィ大佐がテレビ・インタビュー、リビアの危機の原因は、「欧米」「特に仏」の「リビア干渉」と批判

3月6日にリビアのムアマル・カダフィは激しい攻撃を蜂起軍の占領した町に向けて行った。カダフィは3月5日にテレビ「FRANCE24」のインタビューに応じて次のように話している。

カダフィは蜂起した者たちに手を貸して国家審議会を形成させたフランスに続き国際社会が不当な口出しの干渉をしたからだと批判している。それは、我々はしないが、イタリアや、フランスのコルシカ島やサルディーニュ島問題に口を出し干渉することと同じである。

リビアはテロリズムとの戦いではこの地域のまた世界の平和に貢献してきたと話した。

リビアの危機はアルカイダ網によって合唱された陰謀であると指摘した。アルカイダはチュニジアやエジプトで地位を得ようと努力した。しかしリビアでは彼等はうまく行かず退却させられたが、静かな者たちを立ち上がらせて銃で警察や軍人を殺した。我々はテロリズムと戦うパートナーなのだ。

アルジェリアにはイスラム原理主義者の軍隊がいる。パキスタンにもイラクにもイスラエルにも、我々の国にもいて我々はこれと戦っている。

リビア体制に反対する国連安全保障理事会がリビアの責任者を凍結する決議があった。しかしアルカイダのことを考慮に入れてないではないかとカダフィはいっている。

2月中旬から数えて6000人が犠牲者になっているが?とのジャーナリストの質問には、

蜂起者と住民、軍隊や警察の両方で数百人しか死んでないといっている。

(カダフィが何度も同じことを繰り返して強調しているのは)、世界はリビアの現場の真実のイメージ状況を外部からゆがめているということだという。テレビのチャンネルは真実を操作している。もし大きな問題であるのならば、大きくする必要がないはずだというカダフィの認識である。

今、ベンガジで武器をもった軍隊は明確な声明をしていない。ベンガジで私は1969年9月1日の革命、つまりイドリス一世(Idriss I)王を倒して革命を起こし、リビアを共和国にかえた。

武器を持つ人々、裏切り者を葬らなければならない。人民が彼等を仕切るであろう。いくつかの地方では小機関銃が配られている。人々がそのテロリストたちを取り押さえるであろうといっている。

米国や欧州との関係については、明解に我々の関係はよかったはずであると答え、おそらくそこに地中海の安全の問題で移民を抑えるためだったのかもしれないといっている。

我々リビアにはスペインやフランスの石油の大企業があるが、突然にこれらの国々が仲間の利益を忘れたわけだといっている。

(以前のカダフィ大佐のインタビューとは異なり言葉に強さがなくなっている。またリビアの置かれた立場が歪曲され操作され誤解されたものであるということを説得しようとする態度が一環していた。しかしフランスに対する批判は隠さなかったように見えるが、本当のことはカダフィ自身もいってないのではという感じがする。)


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