2011年3月7日月曜日

独裁者カダフィの子息がインタビュー 「サルコジ大統領は今もリビアの友人」と仏国営放送・テレビA2で

3月6日夜、フランス国営放送・テレビA2はリビアのカダフィ大佐の息子のセイフ・アル-イスラム氏を訪問しインタビューした内容を伝えた。それによると同氏は「特に、フランスのサルコジ大統領とは以前と同じくリビアの友人だと考えている」と宣言している。「欧州がリビアを支援しなくなったことに失望している」とも発言している。これはセイフ・アル-イスラム氏からの発表形式でA2の放映では3人のジャーナリストが同氏の前に座って聞いている姿はあったが、質問は何も出されなかった。

A2テレビによると、セイフ・アル-イスラム氏は普段着の姿でインタビュー会場に現れた。カメラが設営されてジャーナリストが集まっているホテルのホールのような会場の椅子にすわってから、「ようこそリビアに」と挨拶した。この挨拶のところからテレビ報道されている。(テレビA2での通訳は英語からフランス語でなされた。2~3人の通訳が以下に話した内容を交互に交代して行っていたようだ。編集は後でなされたようである。)

-まず第一番目に、我々は、サルコジ大統領を我々の友人と考え続ける。リビアの友人として我々は、ここに何度も迎えたし、私の父をサルコジ大統領はフランスに迎えた。

-この3週間、多くの誤解があった。噂や嘘のルポルタージュがあって、それが多くの人々に影響を与えた。あなた方のフランスの大統領もそこには含まれる。

-欧州が我々を助けに来なければ、リビアは地中海のソマリアになる。シチリア島沖やマルタ島沖バンベドーザ沖などに海賊が出るようになる。移民が数百万、暴動があなた方の玄関先に押し寄せる。

-国の状況を形容するために革命の様子を比べて見ると、チュニジアとエジプトは本物の革命で、毎日毎日百万もの人々が道にあふれ、平和的なやり方で武器無しに行ったが、ここはどうか、私に示してみてください。

-我々は住民が仕返しをされるのではないかと心配していることを確認している。それは住民が圧政されてるのを心配しているからだ。

-初めは人々は死んだ。私はこれを否定しない。しかし、話がそれから完全に異なって、マニフェスタションは機関銃や戦車や爆弾を持つようになっている。今では彼等は軍人や軍隊が握っている。総てのリビア人は彼等の国のために最後まで戦うだろう。おそらくは人々は死ぬだろうが、我々の国は死なない。


(追記)

同日6日深夜の国営放送3チャンネルなどでは、インタビューの最初の方は伝えられてなくて、移民が押し寄せるという、ところだけが報道されていた。

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