2011年5月14日土曜日

リビアの蜂起反リビア政府臨時国家審議会(CNT)の首相が米仏訪問

5月13日、蜂起側の反リビア政府臨時国家審議会(CNT)の首相モハムード・ジブリール氏はホワイトハウスを訪問しオバマ米大統領の諮問官トム・ドニロン氏と会合し国家的安全について話し合った。ジブリール氏は14日にはフランスを訪問することになっている。今のところ「反リビア政府臨時国家審議会」を承認しているのは国際社会としばしばいわれるがその内訳は、フランス、カタール、イタリアであり、12日よりイギリスが加わった。

フランスのサルコジ大統領が先導したリビアのカダフィ空爆だが、すでにリビアの数千人が死亡し75万人が国を逃れて難民化している。イタリアへ奔流するリビアからの難民をフランス側ではこの受け入れを拒否していてヨーロッパの基本思想とされるシュンゲン協定を改訂することで移民を防御しようとしている。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によるとリビアから逃げて地中海で遭難した死亡者数はこの3ヶ月で1200人を数えるという。さらに英国のガーディアン紙によると、生存者の証言からフランスの原子力空母シャルル・ドゴールがリビアのトリポリとイタリアのランペドゥーザ島の間の地中海ですれ違ったという。リビアの難民は3月25日に出港しているが船が故障して3月29日か30日から漂流していて、漁船は戦艦の付近を通過していたといわれている。漂流している難民船の近くを通ったがだれも救助の手をかさず拒絶されたと伝えられている。

リビアや北アフリカの市民を援助する名目の戦争であるのならば、このようなことが起こっては絶対にならないだろう。


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