仏メディアの旅
フランスのメディアから社会と宗教を考える 飛田正夫のブログ
2011年10月26日水曜日
チュニジア議会選挙、西欧の民主化追従でないイスラム法重視が台頭
<p><p></iframe</p><p>ジン・アビディン・ベンアリ前大統領とその妻レイラ・トラベルジィを追放して9ヶ月後に行われたチュニジア議会選挙は10月23日に行われ70％を越える投票率となった。ほぼチュニジアの選挙と同時に、隣国のリビアではリビア反体制派の国民評議会（NTC）がイスラム法典のシャリアを基本にした国家建設を宣言した。エジプトはイスラム同胞団（フレール・ミュズルモン）の力が強く全体的に、「アラブ諸国の春」は。西欧型の民主化を盲目的に追うものではなくてイスラム主義的文化価値をも評価していこうとする方向にあり不安もあるが、信頼と期待もある。</p><hr class="more"><p></p><p><br></p><p>これへの批判がフランスの右派政治家のアラン・ジュッペ外相（前防衛相）などからは出ている。もう少し先になれば明快になるだろうが、フランスなどが支援したベンガジのリビア反体制派の国民評議会（NTC）などがイスラム教に基づく法治国家を標榜したことが面白くないようだ。</p><p><br></p><p>それは何故ならば、カダフィ空爆を応援して出現させた新生リビアが、アフガニスタンのように過激なイスラム主義に傾斜した場合には、欧米の介入は何のためだったのかと大きな疑惑になるからである。</p><p><br></p><p>25日のフランス国営放送テレビA2などによるとトルコに本部を持つ民主的穏健派イスラム主義のエナダ（Ennahda）党が40％を獲得し、それぞれ15％を獲得した民主党と進歩主義党の2つの左派系との連立を模索しているがまだ発表されてないという。若いチュニジア党は10％以下でチュニジアがイスラム主義化することに警戒して抗議のデモをしている。</p><p><br></p><p>エナダ党は革命というよりは保守的な旧イスラム主義をモデルとして民主化を希求するもので 、「我々は早急に安定と有効な投資を実現させ、チュニジアの経済発展を考慮すると」執行部長のアブデルハミッド・ジラシィ氏は発言している。</p><p><br></p><p>エナダ党はチュニジアの女性権を尊厳するといち早く宣言して民主主義的な政権政党への意気込みを示して極端なイスラム主義ではないとしてシャリアを否定しているが、エナダ党の二枚舌だと批判する者もいる。他党との連立が必須となっていて、選挙の公式結果の発表は慎重を重ねた上で26日に出される。</p><div><br></div><p></p><p><br></p><p><b:if cond="data:post.hasJumpLink"> </b:if></p><div class="jump-link"><p><a expr:href="data:post.url + "#more"" href="http://www.blogger.com/post-edit.g?blogID=8580627757039244503&postID=7544292063526120522&from=pencil"><data:post.jumptext></data:post.jumptext></a> </p></div></DIV></p></p>
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