2011年11月19日土曜日

エジプト革命広場で軍支配に抗議しイスラム同朋団など5万人集会、次期の政党集団の萌芽も




18日に5万人以上のエジプト人を集めて軍隊支配に抗議した集会は17日夜からはじまった。舞台は今年2月11日にエジプトの独裁者ムバラク元大統領を倒し革命の源流となったカイロのタハリール広場だ。集会では、軍隊による国の支配を市民の手に一刻も早く引き渡すよう要求している。注目すべき事は自由主義市民側と正義のイスラム同朋団側とが団結して行われた集会だが、少数派の多くの集団もそれぞれのグループを作って抗議がなされていて、そこに今後のエジプトの政党集団結成の萌芽が見られていることだ。

ルモンド紙が伝えるところでは、今月始めには、自由主義者とイスラム主義者が共に、軍最高審議会(CSFA)へ予算決定を独占する軍に対し反勢力の可能性の合意を求める共同宣言を提出していた。今回のデモはこのCSFAとの交渉が決裂したために、40ほどの協会と政党集団が市民に抗議集会を呼びかけたものだ。

「我々市民はムバラクに対して闘った。また彼の欲する制度を覆した」と、マイクで布教と聖戦のためのサラフ主義集団」(GSPC、現イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQMI)の一員は訴えていて、彼らが最初に軍政府に抗議を呼びかけたといわれている。

「我々の目的は同じだが、イスラム主義グループの中にも相違がある」というものだ。自由主義グループや左派系グループは極めて控えめであったという。