2011年12月15日木曜日

仏大統領選挙前にフランス・テレビ局メデアの編集権が襲撃、カメラが危ない

12月12日ジャーナリスト組合のフランス労働総同盟(CGT)、民主労働総連合(CFDT)、フランス・ジューナリスト組合(SNJ)などジャーナリストのほとんどと、音や録画編集などのレジなどの技術者が、フランス国営放送テレビ3のカメラやテレビ用ルポルタージュ作成の機材置き場をフランス国営放送テレビA2と統合する引越し計画に反対するストライキが続いている。フランス3のジャーナリストたちは、取材用の機材が自分たちの放送局に置かれなくなることは報道の独立性を脅かすもので、著しく政策的なものだとして反対している。


フランス国営放送テレビではもっか、スイスやベルギーからの映像を使用している。よく見ると A2などでは古い画像で済ましている。しかも国営テレビ局の75%(組合側の数字)の従業員がストを支持していることをA2などでは、今のところは報道してないようだ。


反対の署名運動も行われている。フランスはもっか、来春の大統領選挙を前にして極めて微妙な政治的色彩が感じられる。


組合ではこの機会に政府に批判的なジャーナリストが多いと見られるフランス3の編集権をサルコジ寄りのフランス国営放送テレビA2の編集権下に置こうとしているのだと見て、編集権の独立が襲撃されたとして危険視している。

大統領選挙での候補者の対談(デバ)やその解説がジャーナリストによって行われる場合にも、情報が一極支配になり一台のカメラしかデバ会場に入ることが許されないという恐ろしいメディア支配は他にないということを意識し始めているのであろう。

【参考記事】