2011年12月10日土曜日

大山鳴動鼠一匹のブリュックセル欧州首脳会議を、仏労働総同盟(CGT)が批判・分析

9日、ユーロ圏の財政危機救済を大きくうたったブリュックセル欧州首脳会議では27カ国の内で英国が反対した。合意されたのは借金利率3%超えた場合には自動的に罰則を課すことだが、これは以前からあるもので特に新たな決定ではなかった。欧州域内の危機を大きく煽り立て喧伝した割には結果のない会議で、大山鳴動して鼠一匹の類であった。仏の立て共和国(Dubout la République、右派系)や仏労働総同盟(CGT)などから、欧州首脳陣の失策を隠し更なる緊縮財政を正当化させるためで、これは欧州の市民を欺いたものだと大きな懐疑を批判・分析してみせた。

 フランス労働総同盟(CGT)のベルナール・チボー議長は欧州の主要国の労働組合の代表がブリュックセルに今日から2日にわたり集会し現状分析と今後の闘いの方針を決める。
 今の欧州諸国の財政危機を作り出しそれを継続させ労働者をますます奴隷化させる体制を支持する会議であったと9日朝の仏国営ラジオ・フランス・アンフォに招待されて述べている。
 仏大統領選挙に出馬する立て共和国(Dubout la République、右派系)のニコラ・デュポン・エニャン氏は、9日20時のフランス国営放送テレビA2に出演して、欧州諸国の借金と失業を増大させた責任者たちの会議が今回の欧州議会であった。彼らは失敗したシステムを隠して誤魔化しているということを国民は知らなければならないと話している。
 欧州会議とはつまり、各国政府が市民への緊縮財政を正当化させ税金を取り立て、政府の失態を隠蔽する一つの正当化劇として米国ムーディーズ(Moodys)社などの外からの危機という共演者を得ながらなされた舞台であったとも考えられる。

一方、9日の欧州議会ではクロアチアが6年間の交渉を経て2013年7月からスロベニアの後に28カ国目の欧州加盟国入りが決まった。