21日昼のフランス国営放送テレビA2の報道担当はロラン・ドラウース氏であった。同氏は毎週末を担当している。タイトルは「サルコジ大統領がフランス領ギアナを訪問」というニュースがあった。飛行場で2日に渡るサルコジ大統領の訪問の姿が写っただけだった。それに続け当地の若者の失業がA2では取り上げられている。18歳から25歳までの青年の58%が失業しているという。そして驚くことにはグアドループの青年たちはフランス本土へ就職するよりもフランス語圏のカナダが彼らを快く笑顔で迎えてくれるといっている。カナダへの移民を希望しているという。
青年たちは「就職を補助する支援組織が整備されてない」、「我々は捨てられている」などとインタビューに答えている。また他のメディアではサルコジ大統領の欲する「安全取締り強化ではなく、我々に必要なのは仕事であり雇用対策なのだ」 と話す人々の声を報道している。フランソワ・オランド社会党大統領候補が少し前にギアナを訪問した後だけにサルコジ大統領にとっては表向きは仏大統領選挙運動ではないことになっているが、ここでの人気は期待できそうもない。そのためか昼のA2のような可笑しなテレビ編集となったのだろう。