21日昼のフランス国営放送テレビA2は20日にアフガニスタンで殺害されたフランス兵士が派兵以来60人を超えたことで遺族や市民の中からどうしてフランスが多くの犠牲者を出しながらアフガニスタンに行っているのかわからないという意見が多くでていてこれがA2でも報道された。ランゲ国防相はアフガニスタンを訪問してサルコジ大統領のメッセージを伝えて、タリバン勢力のアフガニスタン軍への侵入を厳しくとりしまるよう要請している。フランス軍の任務であるアフガニスタン兵士の訓練を停止することにしたと伝えられた。私は前から戦争に行かなければ殺害されないし、行く理由が不明であれば反対すべきだと考えていた。今、市民の中にそれへの問いかけが出てきているのは喜ばしいことだと思う。
フランスはエジプトなどでも独裁者ムバラク元大統領への抗議デモが起こったタリル広場などの抗議者を取り締まるエジプト警官の教育指導にあたっていたこともあり、国家の治自権尊重から考えると度を越した内政干渉が危惧されるところだ。
フランス市民からは「どうしてアフガニスタンに仏軍がいるのかわからない」、「多く死んでいるのに早く帰ってくるべきだ」という意見もある。
一方で、「軍人を育成しているのに殺された」「私の夫は14ヶ月になる子供の顔を見れなかった」「私は許せない」と、誰もが感傷的にならざる得ない、軍人の夫を亡くした若い婦人のインタビューを提出してみせた。
フランスのようにアフガニスタンで戦争になれば、国民はやっこ(奴)のようにして戦争に狩り出されることはどの国も必定なのであって、上記の若い婦人の例に漏れず起こりえるわけだ。問題はこの若い婦人が忘れている問いはなぜそこに夫がいて殺害されなければならなかったかということである。