2012年1月15日日曜日

潘基文国連事務総長 シリアのアサド体制の市民殺害で、 国連対応も自己批判

15日、国連の潘基文事務総長はシリアでのアサド政権による市民殺害が5000人を超えたことで、シリアのバッシャール・アサド大統領に「殺害をやめるよう」にベイルートの講演で要請した。14世紀のアラブの哲学者イブン・ハルドゥーンの言葉、「強制的な権力を行使するものは自己の敗北を招く、やがて人民は彼を見捨てる」を引用して 「アラブ諸国の春」を指導者や世界各国の代表者を前に講演した。しかしなにか間の抜けた手遅れの感じもする。




国連事務総長は、「今日、再度シリアの大統領に言う」として、「暴力を終結し、自国の市民の殺害をやめるよう」話し、「我々は安全を脅かす危険思想を払拭しなければならないことは、人権よりも重要である」と、「アラブ諸国の春」で起こった民主化の緊張に関するベイルート会議の初めに宣言した。

「人民の欲しているのは人間の顔をした権威の体制ではなくて、軍隊と安全が確保される中での本当の改革である
・・・透明性のある公的な確実な制度とか・・・一連の重要な権利のことである」、「アラブ諸国は青年の労働のために、今後10年間で5億人の雇用を創出しなければならない」と話した。

アラブ社会の女性や少数派の宗教や民族に対し、「国連はしばしば各国の政府よりで、その国の市民社会がわではなかった」として、国連の対応の再検討を喚起した。これは先ず初めに、国連事務総長自身についていえる反省の言葉であるはずだろう。