2012年1月10日火曜日

カラチ事件コミッション疑惑でド・ビルパン元首相が再度出廷し証言

ドミニク・ド・ビルパン共和国の連帯議長(元首相)は昨年11月に引き続き9日に再度の証人としてパリ大審院裁判所に出廷した。これはジャック・シラク前大統領がパキスタンとサウジアラビアへの武器売買での還流コミッションが政敵バラデュー元仏首相に流れ込むのをストップさせるために、そのコミッションを停止させた。このことが引き金になって2002年5月8日にパキスタンのカラチ南部でフランス造船局(DCN、当時は国営)技術者11人が殺害事件が起きたと見られている。当時シラク大統領の首相であったド・ビルパン氏はこの違法コミッションの存在を、ルノー・バンリュインベック判事( juge Renaud van Ruymbeke)と同様に疑っている模様だ。
サルコジ大統領は当時は財務大臣でバラデュー元仏首相のスポークスマンという立場であって、パキスタンやサウジアラビアへの潜水艦や艦船売り込みに関係していて契約の署名をしていると見られているが、大統領はこれを否定してきている。

カラチ事件は、2002年5月8日にパキスタンのカラチ南部で起きたテロ事件で、フランス造船局(DCN、当時は国営)技術者11人が殺害された。この事件の財政面を担当するのがルノー・バンリュインベック( Renaud van Ruymbeke)判事とロジェー・ル・ロワール(Roger Le Loire)判事である。

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