2012年4月8日日曜日

原子爆弾を手形に仏大統領選挙へ サルコジの資格発言とは

8日、日曜新聞(JDD)は2012年の仏大統領選挙を2週間前にしてサルコジ候補を取材した。その中で自分は対抗候補のオランドより人気が上昇しているとして、「仏大統領は原爆発射のボタンを持っている。不完全な者にそれは渡せない」と自分のことを棚に上げて発言した。この言葉は、原発の平和利用での放射能汚染の怖さをしらない者の言葉であるだけでなく、原子爆弾を盾にした恐ろしい発言である。

原爆投下があった広島や長崎以上に福島の原発事故での放射能汚染はひどかった。すでに原発事故が世界各地で報告されているが、原爆だけでなく原発もたとえ平和利用だとしてもこれを許すものこそ不完全な者だとはいえないか。思考の転倒が広島や長崎やチェルノビル、そして福島を今後の世界に再現させることになるだろう。

日本をはじめ世界の各国は、原爆ロケット発射のボタンを押す権限をサルコジ大統領に委任したり、または承認したりなどしてはいない筈である。自分は原爆発射のスイッチボタンを握っている者なので異常ではないなどと自慢する言動がそもそもどうかしているのである。


【参考記事】