2012年4月8日日曜日

ボルドー裁判所出廷後、メディアパートは健在か?ベッタンクールの専門ネット新聞がサルコジに挑戦



リリアン・ベッタンクール事件暴露で有名なフランスのインターネット新聞メディアパート(Mediapart)社は健在なのかという心配が出ている?これはボルドー裁判所に同社のエドワー・プレネル会長とジャーナリストのファブリス・アルフィ氏が出廷して尋問されたからだ。すでにメディアパート社はサルコジ大統領の友人でカラチへの潜水艦売り込みで仲介役をした武器商人ジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)氏が一銭も税金をフランス国に払ってないことなど、多くの暴露記事を書いてきた。特にリリアン・ベッタンクール事件の暴露では10800万ユーロ(約108億円)ほどの税金が回収できたと同社のエドワー・プレネル会長は誇っている。公共の利益を守るジャーナリズムがベッタンクール事件を暴露しなかったならば、ボルドー裁判所でのメディアパート社を問題にする今回の裁判も不可能だった筈だと裁判所側が足元を崩されたかたちだ。

ボルドー裁判所でのメディアパートへの尋問はリリアン・ベッタンクール氏の精神的な弱さに私的な権利を侵したものだとする観点からメディアパート社の調査ジャーナリズムを裁こうとしていると見られている。

しかしリリアン・ベッタンクール氏とその管財人ド・マイストル氏とがサルコジ大統領への政治献金で話した会話の盗聴録音は、ベッタンクール氏の娘との問題から召使頭が長時間の盗聴録音を実行したものだ。この点はよく理解されてないようで、メディアパート社やル・ポワン誌(Le Point.fr)が盗聴を仕掛けたのではないということである。

いずれにしてもボルドー裁判所はメディアパート社を無罪にするか、裁判は無かったものとするしか判決は出しようのないものであるということらしい。

メディアパート(Mediapart)はフランスの有料の左派系のインターネット新聞でエドワー・プレネル会長を中心にサルコジ大統領周辺で政治資金を受け取ったとされるリリアン・ベッタンクール事件や2002年5月8日にパキスタンのカラチ南部で起きたフランス造船局員11人の殺害がフランス政府のパキスタンへの仏潜水艦の売り込み還流コミッション(不法)でサルコジ大統領との関連を追跡している。


5日、サルコジ大統領は仏大統領選挙候補者としてプログラムを発表した。その折にジャーナリスト(メディアパート社)からサルコジ氏に質問があった。ヌイィ-市のスーラの絵の舞台にもなったセーヌ川の中洲にあるグランジャット島の7部屋ある庭付き二階続きのアパート212平米の売買に関する質問だ。

そのなかで、議員への貸し出し金の最高額は288147ユーロ(約2900万円)であるが、アパートは当時の価格で540万フラン(820万ユーロ(約8200万円))で、27万フラン(4.12万ユーロ(約412万円)が保証金だ。

160万フランス(24万3900ユーロ(約2439万円)をソシエテ・ジェネラル銀行から借りている。

300万フラン(457300ユーロ(約4573万円))以上を国民議会から調達したということか?

200万フラン( 30万4900ユーロ(約3049万円))の出所はどこから出ているのか?というのがインターネット新聞のメディアパー社の疑問である。

この録画の中でもジャーナリストの質問に対しサルコジ大統領は金の出所になにも答えてないのがわかる。




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