30日、オランド政権下初の仏政府閣僚審議会でフレデリック・ペシェナー警視総監(DGPN)とベルナール・スクァルシニ仏国内秘密情報局長(DCRI)、パリ警視庁総監ミッシェル・ゴーダンの3人の解任が決定した。3人の仏警察歳高幹部の責任者サルコジ前大統領が就任時の2007年に任命していた。サルコジ内相時代からの側近で社会党オランド大統領就任で彼らの解任は予定されていたも。驚くべきことではないと日曜新聞(JDD).frは書いている。しかし国民運動連合(UMP)議員らはサルコジ側近の「悪魔払いであって」は、ショックだとしている。
ペシェナーにかわりクロード・バラン知事が警視総監に就任する。パリ警視庁総監にはベルナール・ブコー知事が就任した。 仏国内秘密情報局長 にはスクァルシニにかわりパトリック・カルバーが任命された。
サルコジ側近のスクァルシニやペシェナーはジャーナリストの取材秘密を弾圧する事件に関係したものとして騒がれた。
サルコジの2007年の仏大統領選挙運動で、フランスの大富豪ベッタンクールからブルト元財務相へ政治資金として現金が流れたとする事件で、これを追っていたルモンド紙のジャーナリストのダベ記者の電話使用リスト(ファデット)が電話会社オランジュに提出要求することでエリゼ大統領官邸内部から漏れた情報源を特定化した。この情報提供者はメディアでは騒がれずに密かに解任されていた。
メディアへの情報提供先を割り出すのに政府が介入した事件だが、これを官製メディアとフィヨン元首相などが彼ら警察幹部の辞任を拒否してきた。
http://www.lejdd.fr/Societe/Actualite/Pechenard-Squarcini-et-Gaudin-remplaces-515067/?from=headlines
http://tempsreel.nouvelobs.com/societe/20120507.OBS4845/info-obs-le-pere-d-une-victime-de-merah-porte-plainte-contre-sarkozy-et-squarcini.html
オランド政府のスポークスマンであるナジャ・バロー・ベルカセン氏はフランス国営放送テレビA2に出演し「3人は実力があり、問題はない」と語った。
3月15日、仏大統領選挙投票日を前にして起こった仏南西部地方都市モントーバンで起こったモハメッド・メラ青年による連続殺害事件では立て篭もるメラ青年を警察が介入し射殺した。この事件で家族は別の方法があったのではなかったかと責任者であるサルコジ前大統領と仏国内秘密情報局長(DCRI)のベルナール・スクァルシニを、メラ青年の父親は「危険に遭遇する者を救助放棄」した」かどで子息の死の責任があるとして訴訟を起こしていた。
【参考記事】
Péchenard, Squarcini et Gaudin remplacés
INFO OBS. Affaire Merah : une plainte déposée contre Sarkozy
http://tempsreel.nouvelobs.com/societe/20120507.OBS4845/info-obs-le-pere-d-une-victime-de-merah-porte-plainte-contre-sarkozy-et-squarcini.html