2012年6月29日金曜日

独仏対立の欧州会議前に仏メディアでイスラム教徒の割礼慣行を報道


 28日のリベラション紙はドイツに400万人もいるイスラム教徒の割礼をドイツ政府が止めさせようとしていると報道。しかしイスラムの人々は伝統を遵守するとしていて、禁止されても「トルコに帰ってでもする」また「家で割礼を秘かに行う」と報道している。これは2日前にもフランス国営放送テレビA2などがとりあげた。しかしこの問題は今に始まったわけではない。

これを今時に取り出して論議する理由は独仏が根回しして29日から開始されるブリュックセル欧州会議へ向けてのドイツからのけん制となっているようだ。

イスラムの性不在の道徳観を叩くことがドイツ政府の保守派に存在する移民蔑視の国民感情を喚起させることで欧州連帯派つまりフランスの主張に圧力をかけようとしているようにも思える。仏国内でのメルケル支持の主張が保守派からでていることでもわかる。