2012年8月26日日曜日

仏国内情報局の秘密資料開示で、南仏連続殺人事件メラ青年の政治利用が疑問視

メラは一人ではなかった。事件当初はフランスは大統領選挙の終盤戦でこのイスラム系移民の青年を3月初旬にモントーバンやトゥールーズでの連続殺人事件の容疑者として捜索していた。仏特殊警察が介入して自宅に逃げて閉じこもった青年は射殺された。
警察当局はこの青年がアフガニスタンやパキスタンを何度も旅行しアルカイダとの関係があったことは追跡監査で以前からわかっていたがこれは知らなかったように報道されていて、仏大統領選挙中に偶然に起こった事件として取り扱われていた。このアフリカ系移民の青年の連続殺人事件をメディアが大きく伝えることでフランスを連日震撼させていて、サルコジ前大統領の6月の仏大統領選挙の支持票を移民反対者から得る好都合な材料となっていた。
しかし、社会党政権になって仏国内情報局 (DCRI)の秘密資料が開示されたことで青年は異名で電話連絡を各所にとっていて一人で以前から行動していたことを政府当局が知っていたいたことが新たに明かされた。それならばメラ青年が何故この仏大統領選挙の最中に問題にされたかが大きな問題となってきている。