2012年10月8日月曜日

ベネズエラ大統領選挙で勝利 チャベス社会主義を庶民が支持 石油財源背後に

ベネズエラのウゴ ・チャベス(58歳)大統領は7日に大統領再選が決まった。23時30分ごろにチャベスは大統領官邸のバルコンに赤いシャツで姿をみせて集まった数千人の支持者に感謝の言葉を送った。1998年から政権の座にあり引き続き6年間の社会主義革命を続けることになる。ベネズエラは世界最大級の石油の埋蔵量によって、チャベスの政策である市民の教育、健康などを無料にする財源の確保と「ボリビア革命」が支えられている。しかしベネズエラは犯罪の国際ランク付けでは下から182番中172位となっていて年間2万人ほどが暴力で死亡している。インフレーションは2011年で26.7%と増大し大きな問題を抱えている。

得票率はチャベス大統領は55%(745万票)以上を獲得。しかし対戦候補のヘンリック・カプリール氏45%(約615万票)と対抗候補を支持する数は史上最大になった。

チャベス大統領はゲバラを体現するカリスマ的存在だが、1992年代にはベネズエラ人には知られてない存在であった。1997年に結党して、1998年に大統領に56%で当選。2000年の再選では56.9%を獲得して当選している。

2011年6月にガンの診断がくだされて弱っていた次期があったが、今回は、石油の埋蔵量がもたらす豊かな財源が可能にする数多くのチャベスの社会計画を庶民層が支持したことが勝利に繋がった模様。