2月21日からフランスの高級化粧品会社シャネルは20箇所のマリオノー(Marionnaud)の販売店に商品を卸さなくしたという。理由はシャネルの高級なイメージに環境や商店の陳列基準の要求を満たしてなくふさわしくないためだという。これは改善されればまた販売することになるだろうとしている。またシャネルではこの措置は人種差別的な理由によるものではないといっている。
20箇所とは、パリ市内では16区や19区。パリ近郊では南部のシリーマザラン、北東部のボビニー、モー、地方都市ではリヨン、サンテエチエンヌ、アビニョンなどだと「パリジィアン紙fr.」はいっている。シャネルの商品はフランスでは537店で販売されている。
商店の環境や品格が商品価値のイメージと結びついていると考えているようだ。
それはまたシャネルを買わない人々が多い社会経済的環境を問題にした購買力のことなのではないのだろうか。そして所得の低い人たちやシャネル文化と異なる移民の人たちが多い地区では、シャネルが高級品になれないという意味を本当は含んでいるのではないのか。
2012年10月29日
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